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聖隷クリストファー大学 大学院

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リハビリテーション科学研究科



研究科長メッセージ

科学的思考力と実践力を備えた高度専門職者の育成

研究科長/柴本 勇

リハビリテーション科学研究科では、卓越した科学的思考力や実践力を兼ね備え、新たなる知の創造をし続ける専門職者を育成します。博士前期課程では、高度な専門知識、臨床力、研究力、教育力を養います。大学院生の進学目的に沿うよう3つの履修モデルを用意しています。また、長崎大学大学院医歯薬学総合研究科と単位互換協定により、幅広い科目履修を可能にしています。博士後期課程では、自立した研究遂行力と高い学識を養います。高い倫理観と使命感をもち、リハビリテーション科学分野をリードする専門職者を育成します。

研究科の特色

21世紀リハビリテーション科学理論・技術の展開
医学の進歩、生活環境の変化、価値観の多様化、社会の複雑化とともに、保健・医療の対象も変化しています。中枢神経障害、内部障害、骨・関節・筋の障害、精神障害、発達障害、高齢による種々の障害、そして重複障害などにより、専門分化、先端化した現代医学と医療に即したリハビリテーション科学が求められ、また医学・生理学的知識から心理・社会的対応まで、人間を包括的にとらえる視点が求められています。
対象とする問題の幅広さ、複雑さゆえに、リハビリテーションサービスは多職種によるチームワークによって提供されていますが、チームの中で高度のリハビリテーション医療を担う専門職としての役割を果たすためには、科学的根拠に基づいた理論と技術、そして問題解決力とリーダーシップをもつ人材が求められています。リハビリテーション科学研究科では、独自にまた他研究科との共通科目としてさまざまな研究法の授業を配置し、さらに各領域における特別研究での丁寧な研究指導により、このような課題に対処できる人材を育成します。
現代社会の要請に応える優れた授業科目の提供
WHOによる「オタワ憲章」採択以来、「ヘルスプロモーション」が保健・医療・福祉領域の重要なキーワードの一つとなり、わが国では2000年に「健康日本21」が策定され10年間にわたる取り組みが行われました。急速に変化する現代の医療保健制度を理解するため、また進歩し続ける専門領域の知識、技術の学修機会を提供するため、博士前期課程では、「健康増進・医療経済政策特論」「人体構造・機能学特論」「実験的研究法」「社会調査特論」「心理学特論」、また、将来教育職に就くことを視野に入れて「教育方法学特論」など12科目を他研究科との共通科目として配置し、さらに本研究科の基盤科目として、「リハビリテーション研究入門」「嚥下障害リハビリテーション学」など6科目を提供し、他には見られない充実した授業科目であると好評を得ています。 博士後期課程では「インタープロフェッショナルワーク(IPW:専門職連携)特講・演習」「保健科学研究方法特講I・II」によって、質的研究法と量的研究法を学ぶ機会を提供し、また保健科学英語特講により、グローバル社会に対応できる高度専門職業人の輩出をめざしています。
専門科目については、理学療法学分野は、理学療法科学、理学療法開発学の2領域、作業療法学分野は、作業療法科学、作業療法開発学の2領域、また言語聴覚学分野は、言語聴覚障害学、摂食嚥下障害学の2領域によって構成され、院生はこのいずれかの領域に所属して、講義を受け、演習に参加し、特別研究を行い、学位論文を作成します。
保健医療福祉の連携・協働を実現する取り組み
現代の医療・福祉現場は、医療・福祉の高度化、多様化、対象者が抱える問題の複雑化に伴って、多くの専門職によるチームで行われることが多くなっています。厚生労働省医政局は、2010年4月30日付けで、「医療スタッフの協働・連携によるチーム医療の推進について」を各都道府県知事宛に通知し、医療の高度化、複雑化に伴う問題解決のために専門職が連携・補完し合い、対象者の状況に的確に対応したサービスを提供する考えを示し、専門職連携(インタープロフェッショナルワーク:IPW)が、現代の重要なキーワードであることを示しました。一人ひとりの心身の健康の維持、回復、増進に貢献するには、保健医療福祉に関連する専門職が密接に連携を取りつつ総合的視点をもって協働し、途切れないサービスを提供できるシステムの構築と、それに対応できる専門職倫理と民主的リーダーシップをもつ高度な専門職業人の育成が必要です。
本学大学院では、これら現代的な保健医療福祉の要請に応えるため、看護学、リハビリテーション科学、社会福祉学の3研究科の院生が共に学ぶ共通科目を多数設けて、相互理解と交流を図り、また博士後期課程では「インタープロフェッショナルワーク(IPW:専門職連携)特講・演習」「リーダーシップ特講」などを提供し、複雑にからみあう医療現場の状況を構造的に分析、把握し、本質を見抜き、幅広い視野と長期的視点をもって行動できる人材の育成をめざしています。

TOPICS

自身の目的に沿ったコース選択(博士前期課程)

博士前期課程では、以下の3コースから自身の学修目的に合わせ選択できます。
目的 特色
研究コース 研究手法を学び、臨床疑問を解決する。基礎研究を実施する。 研究法や倫理学など、科学的な思考と実践を学ぶ科目を受講することができる。
教育学コース 将来教育者や管理職をめざすために、教育やマネジメントを学ぶ。 教育学・インストラクショナルデザインなど教育・管理の科目を受講することができる。
高度実践リハビリテーションコース より高いレベルの臨床力を学び社会貢献する。 演習や実習を受講し、臨床力豊かな教員から直接臨床を学ぶ。
※各コースの定員はありません。自身の目的に合わせて選択していただけます。
※すべてのコースが履修モデルとなります。自身の目的に合わせた科目履修をすることで、大学院の学修が明確になります。

「投稿論文による学位審査」など幅広い学位審査の機会(博士後期課程)

これまでの学位審査に加えて、2024年度から投稿論文による学位審査を開始しました。在学中に雑誌投稿した論文を博士論文として審査する方法です。医学系研究科で採用されている審査方法を取り入れ、学位審査を待たずに論文投稿を可能にしました。

国内外の連携大学との共同研究・共同教育(博士前期課程・博士後期課程)

アジアやアメリカの交流協定締結大学との共同研究や共同教育を推進しています。留学しなくても、本学で学びながら海外との共同研究ができます。また、長崎大学大学院医歯薬学研究科とは単位互換協定に基づき、互いの授業を履修し取得単位として認めます。

博士前期課程から博士後期課程への学内推薦制度(博士前期課程)

本学博士前期課程修了者は博士後期課程に推薦する制度があります。この制度を用いると入学試験では学力試験を課さずに博士後期課程に進学することができます。

教育課程

博士前期課程

  • 標準修業年限/2年(長期在学コースの場合3年)
  • 学位の種類/修士(リハビリテーション科学)

リハビリテーション教育学コース
本コースでは、リハビリテーション教育に必要な教育学の知識や技能を修得する科目を開講しています。課題研究を設定するなど実務重視のカリキュラムです。修了時には、修士号(リハビリテーション科学)が取得できます。

〈対象となる方〉
・リハビリテーション教育に携わっている方
・教育の視点を理解したい管理職の方
・養成教育職をめざしている方

博士後期課程

  • 標準修業年限/3年(長期在学コースの場合4年)
  • 学位の種類/博士(リハビリテーション科学)

博士前期課程/博士後期課程