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聖隷クリストファー大学 大学院


博士後期課程



教育・研究指導概要および内容

看護学分野

基礎看護学領域
◇概要◇
看護活動の拡大に伴う安全で質の高い看護ニーズに応えるために、基盤となる理論と技術開発を主体的に学修します。基礎看護学に関する理論を精査・探究し、看護の対象となる人々の関係性や看護実践技術の構造を検証し、看護基礎教育および看護実践技術に関する評価手法とその開発を自立して研究できる能力を修得します。
◇内容◇
  • 看護技術および看護技術教育に関する研究
  • フィジカルアセスメント教育・実践に関する研究
  • 形態機能学を活用した看護実践に関する研究
  • 健康長寿社会実現に向けた健康医療に関する研究
看護管理学領域
◇概要◇
基礎学習として、一般システムの理論や看護システムの特性および構成要素を修得します。それらの学習を基に、看護システム(医療システムにおける看護システム、看護サービスの質向上、看護提供システムなど)および看護システムを構成する各要素について調査・分析・検討を行い、論文を作成します。
◇内容◇
  • 地域包括ケアシステムを踏まえた、看護提供システムの在り方に関する研究
  • 保健医療福祉連携に関する研究
  • 看護師が行うリスクマネジメントに関する研究
地域看護学領域
◇概要◇
公衆衛生看護学や学校保健の立場から、地域包括ケアシステムを支え、発展させ、地域で暮らす人々の健康や社会経済環境及び生活の質を高める実践力をもつ看護職の育成を目標とします。博士前期課程では、論理的な思考や深い知識、研究法を学び、高度な実践者の育成をめざします。博士後期課程では、発見した課題を研究し、独立して研究できる人材の育成をめざします。

在宅看護学の学術領域や実践領域に資する独創性ある研究課題に取り組み、課題解決のための理論や方法を身につけ、研究者として自立できる研究能力の修得をめざします。
◇内容◇
  • 在宅療養者および家族支援に関する研究
  • 訪問看護実践及び実践能力に関する研究
  • 行政における保健師の活動方法に関する研究 
  • 健康事象の評価法に関する研究
  • 健康問題の多次元的な要因の究明に関する研究
老年看護学領域
◇概要◇
高齢社会の問題を広い視野でとらえ、高齢者の生活と健康を支える看護の専門性の拡大、さらなる発展を探求するために必要な、知識・技術・研究技法を修得することを目的とします。博士後期課程では、研究プロセス、研究成果を通して高齢者ケアの発展に寄与することをめざします。
◇内容◇
  • 認知症高齢者の看護に関する研究
  • 加齢性難聴の自覚とその対処に関する研究
  • 就労高齢者の転倒事故防止に関する研究
精神看護学領域
◇概要◇
本領域ではすべての年齢の人々の精神的健康の増進や精神疾患を抱える人々、精神看護的アプローチを必要とする生活者への支援を検討します。博士後期課程では、より複雑な課題を分析し解決に導く自立的な研究能力の育成をめざします。
◇内容◇
  • 精神看護分野における支援システムと看護援助に関する研究
  • 統合失調症をもつ人の語りを手がかりにした研究
  • 精神科看護師チームの機能支援に関する研究
  • 精神科看護師の感情体験に関する研究
  • 地域で暮らす要保護児童の養育者への支援システムに関する研究
慢性看護学領域
◇概要◇
慢性的な病気や障害とともに生活する人々に対して、質の高い看護ケアを提供するための知識・技術を修得することを目的とします。博士前期課程では、患者・家族の抱える問題を多面的に追及し高度専門的かつ倫理的な看護実践能力を修得します。博士後期課程では、複雑多様な問題状況の概念化、ケアモデルの開発をめざします。
◇内容◇
  • 慢性疾患を抱えて生活する人々への看護に関する研究
  • 終末期患者と家族の療養支援に関する研究
  • セルフマネジメント支援の介入研究
急性看護学領域
◇概要◇
博士前期課程では、周術期や生命の危機的状態にある患者・家族が直面する課題を多面的に追及するとともに、質の高い急性期看護を提供するための高度専門的かつ倫理的な看護実践能力を修得します。博士後期課程では、クリティカルケアの現場で提供される看護を説明する理論の開発やよりよい看護方法の開発をめざします。
◇内容◇
  • 急性期にある患者の合併症予防や回復促進に関する研究
  • 術前・術中・術後の周術期における看護ケアに関する研究
  • 急性期看護における看護技術に関する研究
  • 救急場面にあるまたはクリティカルな状態にある患者および家族の看護に関する研究
がん看護学領域
◇概要◇
博士前期課程では、がん患者・家族のもつさまざまな問題を身体・心理・社会・霊的に広く深く探求し、QOLを高める高度専門的かつ倫理的な看護実践能力を修得します。博士後期課程では、がん患者の複雑多様に絡み合ったトータルペインや倫理的問題を多角的に解明し、問題解決のための理論や方法論、技法の開発をめざします。
◇内容◇
  • がんとがん治療における症状マネジメント・緩和ケアに関する研究
  • がん患者・家族の体験や看護介入に関する研究
  • がんとの共生を支える援助や倫理的課題に関する研究
  • 診断から終末期・死後に至るがん患者へのシームレスなケアに関する研究
リプロダクティブ・ヘルス看護学領域
◇概要◇
博士前期課程では、女性の健康問題やハイリスク周産期ケアの概念・理論に関する理解を深め、看護実践における研究課題に取り組むことを通して、基礎的研究能力を修得します。博士後期課程では、専門領域にかかわる高度な知識を深め、課題解決のための理論構築や技術開発の方法を身につけ、自立して研究を行える能力を修得します。

博士前期課程では、親の自立(自律)を通して、健全な子どもたちを次世代に繋げるために、助産を取り巻く現況と課題にかかわる知識を深め、助産師の責任・役割・専門性を探求し、研究の基礎的能力を修得します。博士後期課程では、女性がその人らしく生きるための生と性にかかわる多様性の探求と専門領域における課題解決のための理論や方法を身につけ、自立して研究を行える能力を修得します。
◇内容◇
  • 周産期および女性のライフサイクル全般にわたる健康課題に関する研究
  • ハイリスク新生児とその母親ならびに家族への看護援助に関する研究
  • 母乳育児に関する研究

  • 低出生体重児の予防と母体の栄養と体組成に関する研究
  • 健やかな子育て環境づくりのための、助産師と多職種との地域連携に関する研究
  • 次世代に健全な子どもを産み育てるための胎児期からの助産学研究
小児看護学領域
◇概要◇
博士前期課程では、成長・発達途上の子どもを理解し、子どもと親・家族の健康を増進するための看護援助を探求することを目的とします。博士後期課程では、さまざまな健康障害・障がいをもつ子どもと親・家族の抱える複雑多様な問題解決のための理論や方法などを身につけ、自立して研究できる能力の修得をめざします。
◇内容◇
  • 健康障害をもつ小児と親・家族への看護援助と支援に関する研究
  • 障害をもつ小児と親・家族への看護援助とサポートシステムに関する研究
  • 小児看護の継続教育・看護管理に関する研究

研究内容・教員紹介

教育課程


博士論文題目

修了生の研究テーマ

  • "精神科カンファレンスにおいてメンバーの感情表出を促すマッピングシート活用プログラムの作成と有用性の検証
    -境界性パーソナリティ障害(BPD)の問題行動に焦点を当てた場合-"
  • 終末期がん患者の療養場所選択における看護アドボカシー実践モデルの開発と評価
  • 非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)患者のヘルスリテラシーに着目したセルフケア支援モデルの作成
  • 出生体重に関連する妊娠前後の影響因子の探索研究-栄養と健康意識、体組成、握力からの分析-
  • わが子に性別違和感をもつ母親に対する支援の在り方に関する研究
  • NICUから在宅移行期における母親の医療的ケア児に対するヘルスリテラシー展開への支援モデル

修了生の声

室加 千佳さん

2021年度 修了
勤務先:聖隷クリストファー大学看護学部 母性看護学領域

研究能力向上のため大学院進学を決意しました。大学院では、議論を惜しまないという教えを受け、事象を多面的に捉えた上で、論旨の一貫性をもたせ統合する論理的思考力を培いました。今後はこの経験を活かし、国際学会にて、日本の在宅移行支援の現状を各国の研究者と議論したいと考えております。

清水隆裕さん

2020年度修了
勤務先:聖隷クリストファー大学看護学部 精神看護学領域

精神看護は自分と相手のこころを扱うため、見えない、という特徴から援助者は、看護現象を言語化しにくいことが多くあります。しかし精神看護学の教員として、学生に精神看護をわかりやすく伝える責務があります。そのため正確な理論を基盤とした言語化と、より伝えやすくなる精神看護の視覚化をめざして、博士後期課程精神看護学領域に進学しました。博士後期課程は、エビデンスの積み重ねで研究が構成されていきます。そのプロセスのなかで行われる、細かな文献検討、博士後期課程のメンバー・指導教授・臨床看護師とのセッションでは自分だけでは届かない知識・発想・思考に出会い、自分の精神看護や研究者としての能力の限界にも気づきます。しかし、その甲斐あってこそ学問を探求する喜びと、人間の成長を実感するのです。大学院修了後は、研究成果を実際の精神看護の臨床や看護教育に還元し、精神看護に携わる人材育成を意識してかかわっています。

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