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聖隷クリストファー大学 大学院


CNS・CNAをめざす方へ



高度実践看護コース / 認定看護管理者について

高度実践看護(CNS)コース

看護学研究科博士前期課程には、「がん看護学」「老年看護学」「慢性看護学」「急性看護学」「小児看護学」「在宅看護学」の6領域に、高度実践看護師教育課程「高度実践看護コース(38単位教育課程)」を設けています。ケアとキュアの融合による高度な知識・技術を駆使し、対象の治療・療養過程全般を管理・実践できる、より水準の高い専門看護師を育成します。
日本国の看護師免許を有し、専門看護分野で所定の単位を取得した修士課程修了者で、かつ実務研修が通算5年以上あり、うち3年間以上は専門看護分野の実務研修である場合、日本看護協会にその分野の専門看護師認定の申請をすることができます。

詳細は日本看護系大学協議会・日本看護協会のホームページをご覧ください。
本学の領域 専門看護分野 修了者数
がん看護学 がん看護 20名
慢性看護学 慢性疾患看護 4名
急性看護学 急性・重症患者看護 1名
小児看護学 小児看護 5名
在宅看護学 在宅看護 1名

認定看護管理者

認定看護師とは、看護師として5年以上の実践経験(そのうち3年以上は看護師長相当以上の看護管理の経験)をもち、日本看護協会が定める465時間以上の認定看護管理者教育を修めるか、大学院で看護管理に関する単位を修得して博士前期課程(修士課程)を修了した後に、認定看護管理者認定審査に合格することで取得できる資格です。
すでに資格を取得されている方でも、本研究科でさらに学びを深めていただくことも可能です。

■修了者数(2009~2022年度修了)12名

詳細は日本看護協会のホームページをご覧ください。

修了生の声

西尾里美さん

愛知県がんセンター中央病院 がん看護専門看護師/2009年度修了

看護に自信が持てず、試行錯誤しながら働いていたころ、がん看護専門看護師(CNS)として働く先輩の姿やその看護記録を目の当たりにして圧倒されてしまいました。その方から紹介された『看護における危機理論』という本が、私にとって、看護の意味付けや振り返りのきっかけになりました。これらの経験や先輩CNSの勧めもあって、大学院修士課程に進みました。
院生生活は、寝る間を惜しんでの猛勉強に加え、授業での苦手なプレゼンテーションやディスカッションでは緊張の連続でした。授業では、理論や概念を学ぶだけでなく、CNSの役割を探索する中で、自分の看護観、人生観を見直すことができました。何回か挫折しそうになりましたが、大学院修了は、先生方の熱心な指導や仲間の支えがあってのことと感じています。
病院という組織の中では、看護師やさまざまな職種の人に自分の役割を示し、理解してもらえるように努めています。それが、がん患者さんや家族への支援の充実につながります。院生の時のノートを時々見て、自分の活動や役割を見直しながら、まだまだ成長の過程にあります。

桑原美香さん

社会福祉法人聖隷福祉事業団 総合病院 聖隷三方原病院 急性・重症患者看護専門看護師/2012年度修了

大学院を修了後、総合病院の急性・重症患者看護CNSとなり4年目を迎えます。進学のきっかけは、急性期に長く携わり、救命や病態管理ができることに喜びを感じる一方で、患者さんの側にいながら、患者さんから遠ざかった看護をしているような自分に疑問を抱いたからです。大学院では、「コンフォート理論」や「急性期における全人的ケア」、理論から看護を展開することや「看護倫理」等、患者さん中心の倫理的思考を養うことに苦労しました。しかし、学びから、病態管理にとどまらず、患者さんの尊厳を守りながら全人的にケアしていくことが私の看護の核となりました。現在は急性期における身体抑制の解除や意思決定支援等、院内外で活動しています。今後も、大学院で得た主体性と自立を礎に患者さんに最も近い存在として活動し続けたいと思います。

勝山恵さん

浜松市リハビリテーション病院 慢性疾患看護専門看護師/2015年度修了

リハビリテーション病院で勤務する中で、脳卒中によって重い障害を負い、生活を変えていかざる得ない人たちへの支援の難しさと自分の看護の力不足を痛感しました。日常の看護実践において、看護理論やケアの概念を学び直さないといけないと感じていました。それと同時に、脳神経疾患看護を実践してきた経験を生かしたい、自分の専門性を高めたいという気持ちがありました。そのようなときに、聖隷クリストファー大学の大学院の中に高度実践看護師(CNS)コースがあることを知り、慢性疾患看護専門看護師をめざして大学院に入学しました。大学院の学びでは、慢性疾患を持つ人たちが、生活を編み直しながら人生を全うする「病みの軌跡」について同期の仲間や先生と事例検討を繰り返す中で、自分に足りなかった思考や視点にたくさん気づかされました。看護師としてだけでなく、人間としても成長できたと思っています。2017年に、念願の慢性疾患看護CNSとなりました。今後は、大学院で学んだことを臨床に生かした活動ができるようになりたいと考えています。

高真喜さん

社会福祉法人聖隷福祉事業団 総合病院 聖隷浜松病院 患者支援センター 退院支援室 小児看護専門看護師/2012年度修了

小児と家族が望む生活支援の実現のために、自分の発言に根拠と説得力を持ち行動したいと考え、小児看護専門看護師(CNS)をめざしました。大学院における、フィジカルアセスメント、看護理論、看護倫理などの講義、高度実践を学ぶ実習は、これまでの臨床経験を思い起こしながら丁寧に看護を展開できる貴重で有意義な時間です。勤務する施設では、看護部の理解があり、仕事を休職して大学院へ進学しました。大学院を修了して資格取得後、小児と家族、組織である病院に対して自分がどのようなミッション、ビジョンを持ち貢献したいと考えているのかを看護部へ説明し、院内での横断的な活動や地域との連携の窓口を積極的に担えるポジションを獲得し、活動しています。

赤石ゆかりさん

医療法人社団 三誠会 北斗わかば病院 CNA/2019年度修了

看護師長となって1年目に、静岡県看護協会の認定看護管理者教育課程ファーストレベルを受講しました。そこで、講師の鶴田惠子先生の講義を聞き大変感銘を受けました。その後、看護管理者として病棟を管理していくなかで、さらに看護管理を学ぶ必要があると思っていました。その際、聖隷クリストファー大学大学院博士前期課程看護管理学領域において鶴田先生が教授されていることを知り、大学院進学を決めました。
大学院のゼミでは、看護管理の方法というよりも、どのように考えればいいのかという考え方を学びました。仕事を継続しながらの学修で大変でしたが、同じように管理者として働きながら学修している同級生と励まし合いながら、何とか乗り切ることができました。教員や同級生たちとの出会いが一番の収穫です。2020年度に、認定看護管理者の資格を取得しました。
2021年4月に、看護管理学領域の修了生を中心に、浜松看護管理研究会を立ち上げました。継続して看護管理について悩みながら学んでいきたいと思っています。