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教員リレーエッセイ

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春は子どもの成長を祝う季節


2022年3月25日更新
先日、厚生労働省は2021年の出生数(速報値)を発表しました。新型コロナウィルス感染症の感染拡大を受け妊娠を控える傾向もあったかもしれませんが、過去最少84万2897人でした。国は、さまざまな少子化対策、子育て支援施策を打ち出していますが、出生数は毎年減少しています。その背景には、働く女性が増えたにもかかわらず、子育てや家事の負担が女性にのしかかっていること、子どもを出産できる年齢の女性の人口が減っていること、職場で妊娠・出産に関して理解が得られない等、さまざまな要因があると言われています。
日本は子育てしにくい国だと言われます。家族の中で子育ての担い手が一人しかいないことを示す「ワンオペ(ワンオペレーション)」や、「子育てを楽しみ自分自身も成長する」ことを意味する「イクメン(育児をするメンズ)」といった言葉を聞かれたことがあるでしょうか?他の国では子育てを巡ってこのような言葉を聞くことはあまりないです。
私の自宅周辺には子育て家庭が多く住んでおり、家の前で遊んでいる子どもたちをよく見かけます。しかし、子ども達の声・泣き声がうるさい、道路で遊ばせないでほしいと言われ、子どもを外で遊ばせることに神経を使っている家庭もあります。騒音をめぐり保育園を建設しようとすると反対運動が起こったり、ボール遊びができない公園もあります。私達の社会は、子どもや子育て世代にとって生活しやすい社会なのでしょうか?
我が家には子ども達がよく遊びに来ていました。子ども達の様子を見ていると、遊びを通して、相手を思いやる心、協力して物事に取り組む力、社会性等、沢山のことを習得しているように思いました。今でも道ですれ違えば、子ども達の方から声をかけてくれます。3月はひな祭り、5月は端午の節句、卒業や進学など、春は子どもの成長を祝う行事が色々あります。子どもたちの成長を子育て世代と一緒に喜ぶことができる社会づくりを皆さんと一緒に考えていきたいです。