IB(国際バカロレア)と探究 -モーテン・ヴァテン先生 –

 

私のグループでは「IB(国際バカロレア)と探究」について扱いました。「IBと探究」というのはSCES の教育に興味・関⼼のある多くの⽅にとってもまだ捉え所のないことが多いのではないかという思いからこのテーマを選びました。次期学習指導要領においても「探究」はキーワードになっています。IBによる探究的な学習をどういう⾵に授業で展開することができるか。5名の参加者の⽅と考えてみました。

概念(コンセプト)? トピック?

「探究型学習」の実践の中で「概念(コンセプト)」は⾮常に重要な位置を占めます。概念とはなんでしょう?概念と似たことばに「トピック」があります。例えば、

 「お祭り」「恐⻯」「絶滅」「家族」 「地球」 という⾔葉のうち、どれが<概念(コンセプト)> なのか <トピック> なのか

を尋ねてみると、「⾒⽅によって、解釈が違う」「どちらも当てはまるのではないか」等々、という意⾒が出されました。そして、「恐⻯はトピック的だけど、絶滅は概念っぽいよね…」というようなディスカッションからだんだん⾒えてきたのは、「概念」はいくつかのトピックを繋げて⼀つの共通する意味合いを見出すような⾔葉であるということです。つまり、「恐⻯」はトピックですが、「絶滅」は⼈類の絶滅や、植物など⾊々なものを対象として考えることができます。

IBでは、「概念」とは以下3つの性質を持っていると考えます。
 1.Timeless (時間や年代を限定しない)
 2.Universal (普遍的である)
 3.Abstract (抽象的である)

IBの「探究」では、「トピック」を学習するのではなく、その上の概念を学び、さらに発展した、時間や場所、空間を超えて⼀般化されるアイディアに⾏きつくことが⽬的とされる。たとえば、「恐⻯」というトピックを通じて「絶滅」という概念について学ぶとなると「探究」へと広がる。

 

探究型学習の4種類

次にIB教育でよく使われている探究型学習の4種類、「構造化された探究」「コントロールされた探究」「ガイドされた探究」「⾃由な探究」を紹介しました。

構造化された探究では、クラス全体が⼀緒に1つの探究を⾏うため、学習者は教師の指導に従います。

コントロールされた探究では、教師はトピックを選択し、学習者が質問に答えるために使⽤するリソースを教師が特定します。

ガイドされた探究では、教師が選択したトピック/質問に対し、学習者が探究からまとめまでを設計します。

⾃由な探究では、学習者には事前に設定された⽬標・成果を提⽰されず⾃分でトピックを選びます。

しかし、上記の4つのステージには、必ずしも特定の順序がありません。 学習者の準備状況と探究の⽬的に応じて、教師はその4つの段階を上⼿にやり繰りすることができます。

最後に、児童個⼈個⼈が⾃由探究計画を⽴て、状況に応じて修正しながら⾃分の探究のまとめとなる作品を創る、というプロセスについて説明しました。

(⾃由探究は以下の4つの柱からスタートします。)

有意義な学習になるよう、根っこを探究の源に4つの⾃由探究の柱があります。

 

その後様々な意⾒交換が⾏われ、「難しそう」という意⾒も聞かれましたが、同時に今後の⼦供達に必要なスキルが⾝につく教育であり、⾃由な探究に不安があった保護者も「ただ⾃由なだけではなく、明確なプロセスがあることに安⼼感を覚えた」といった意⾒も聞かれました。

 


 

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