2020年12月、聖隷クリストファー小学校が開校して初めて迎えるクリスマスがすぐそこまでやってきました。
そして本日12月3日、小学校の玄関にクリスマスツリーが設置されました!
聖隷学園キリスト教センターの職員さん、本校の教職員、そして児童が協力して飾りつけを行いました。
キリスト教の「隣人愛」を建学の精神とする本学園では、クリスマスを大切にし、
この時期にクリスマス礼拝をはじめ、さまざまな活動を行っています。
※オフィス受付にはキリスト誕生を表した人形があります。
今年度初めて本校でクリスマスを迎えるにあたり、
クリスマスに関する簡単な説明を記載しましたのでどうぞご覧ください。
クリスマスとは
「クリスマス」は英語の “Christ”と “mas”の2つの語を組み合わせたものです。
“Christ”は、日本語で「キリスト」、ヘブライ語では「メシア」のことです。
“mas”は“mass”を縮小したもので、「礼拝」を表す言葉です。
ですから、クリスマスの意味は、「キリストを礼拝すること」です。
人間を愛し、人のためにその生命を捧げ、
我々に神様の愛を教えたキリストの誕生を祝う礼拝をすること、
それがクリスマスです。
12 月 25 日はキリストの誕生日?
イエス・キリストの誕生日は正確にはわかっていません。
336年ごろ、キリスト教を国教に定めたローマ帝国のコンスタンティヌス大帝
が 12 月 25 日をクリスマスと定めました。
B.C.と A.D.
紀元前を B.C.、紀元後を A.D.と表しますが、B.C.は“Before Christ”の略、
A.D.はラテン語“Anno Domini” (主の年)の略です。
西洋紀元を定めた学者たちが、キリスト誕生の年を 4 年遅く計算してしまったことから、
実際のキリストの誕生年は紀元前 4 年であったと言われています。
クリスマスに向けて―アドベント
キリスト教には、クリスマスの 4 週間前の日曜日から、
「アドベント」と呼ばれる期間に入る習慣があります。
「アドベント」とは、ラテン語の“Adventus”から来た言葉で、
偉大な人や意味深い出来事がやってくることを意味します。
この言葉は“Advent”としてドイツ語や英語で、
「キリストが神様のもとから私たちのところへ来られたこと」、
つまり、キリストの誕生を待ち望む期間を表す言葉となりました。
日本語ではこのアドベントの期間を「待降節」や「降臨節」と表すことがあります。
クリスマスに向けて―アドベントクランツ
「クランツ」はドイツ語で“Kranz”で、花や葉で作った輪のことです。
ドイツにはアドベントになると、もみの小枝を束ねて輪にしたものに赤いリボンをつけ、
4 本のローソクを立てて作ったアドベントクランツを教会の礼拝堂や家庭の食卓に飾る週間があります。
アドベントの第 1 週目の日曜日に最初のローソクに火を灯します。
第 2 週目の日曜日には 2 本目にも火をつけます。
そして 4 週目に 4 本すべてのローソクに火を灯し、
クリスマスの到来を心待ちにします。
4という数は、イエス・キリストについて書かれている
4 つの福音書を象徴していると言われます。
ローソクは、それ自体が溶けて小さくなりながら周りを明るくし、
人々に希望と喜びを与える働きをします。
アドベントクランツには、イエス・キリストがそのような方であったことを、
ローソクの火を見ながら思い返すという意味があります。
いかがでしょうか、意外とご存じない情報もあったのではないでしょうか。
聖隷クリストファー小学校では、クリスマスを大切にし、
11 月 20 日(日)からをアドベントの期間とし、12 月 17 日(木)にクリスマス礼拝を迎えます。