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混迷する大学入学共通テスト

研 究

2019.11.30

2020年度入試が始まりました。受験生皆さん一人ひとりが十分に力を発揮され、それぞれの希望や夢が叶うことを祈っています。また残念な結果であっても、それを前向きにとらえて次のステップに向かわれることを願います。

 

さて、大学入試センター試験に代わって2021年度入試から始まる大学入学共通テストの迷走が止まりません。英語4技能「読む・聞く・話す・書く」の能力の育成に向けて、意気込んで導入が予定された大学入試英語成績提供システムは受験生の公平性の問題などから、文部科学省は見送りを決めました。この決定を受けて、多くの大学は英語民間試験の活用を取りやめる方向で調整を図っています。また続いて、国語と数学の「記述式」も、採点を民間事業者に委託することや、自己採点と実際の成績の食い違いなどなど、採点の公平性、公正性、厳正性などの課題が指摘されています。一方、先日、世界各国の15歳の子どもの学力を測る国際学力調査(「PISA(ピザ)」)の結果が公表され、日本の子どもは科学と数学はトップレベル(それぞれ5位と6位)を維持したものの、読解力は前回調査より順位を7つ下げて15位という結果でした。大学入学共通テストに記述式を導入することによって思考力、表現力、判断力を育てる授業に変わり、読解力や表現力、そして創造性を養えることが期待できるとともに、大学入学試験で重視されるべき厳格性、公正性、公平性の保証をもはかることが求められます。

本学においても、文部科学省等の課題解決の動きに注視しつつ、アドミッションポリシーの観点からも関係部門と協議し、近日中に方針を確定する予定です。2021年度入試を控える受験生皆さんが試験制度に惑わされないよう、大学の自律自治を遵守し、責任ある対応をはかって参ります。