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リハビリテーション科学研究科

教育の概要

博士前期課程
・修業年限/2年(長期在学コースの場合3年)
・学位の種類/修士(リハビリテーション科学)
博士後期課程
・標準修業年限/3年(長期在学コースの場合4年)
・学位の種類/博士(リハビリテーション科学)

リハビリテーション科学研究科 博士前期・後期課程

複雑・多様な医療ニーズに対応できる質の高いリハビリテーション専門職者の育成
博士前期課程の目的は、リハビリテーション科学分野における研究能力および高度の専門性が求められる職業を担うための卓越した能力を培うこと、博士後期課程の目的は、専攻分野について研究者として自立して研究活動を行い、また、高度に専門的な業務に従事するために必要な高度の研究能力とその基礎となる豊かな学識を養うことです。 博士前期課程は、修士課程として取り扱われ、標準修業年限は2年ですが、修業年限を3年とする長期在学コースがあります。また、博士後期課程の標準修業年限3年ですが、修業年限を4年とする長期在学コースがあります。

CONCEPT-1

21世紀リハビリテーション科学理論・技術の展開
医学の進歩、生活環境の変化、価値観の多様化、社会の複雑化と共に、保健・医療の対象も変化しています。中枢神経障害、内部障害、骨・関節・筋の障害、精神障害、発達障害、高齢による種々の障害、そして重複障害などにより、専門分化、先端化した現代医学と医療に即したリハビリテーション科学が求められ、また医学・生理学的知識から心理・社会的対応まで、人間を包括的に捉える視点が求められています。
対象とする問題の幅広さ、複雑さゆえに、リハビリテーションサービスは多職種によるチームワークによって提供されていますが、チームの中で高度のリハビリテーション医療を担う専門職としての役割を果たすためには、科学的根拠に基づいた理論と技術、そして問題解決力とリーダーシップを持つ人材が求められています。 リハビリテーション科学研究科では、独自にまた他研究科との共通科目として様々な研究法の授業を配置し、さらに各領域における特別研究での丁寧な研究指導により、このような課題に対処できる人材を育成します。

CONCEPT-2

現代社会の要請に応える優れた授業科目の提供
WHOによる「オタワ憲章」採択以来、「ヘルスプロモーション」が保健・医療・福祉領域の重要なキーワードの1つとなり、我が国では2000年に「健康日本21」が策定され10年間にわたる取り組みが行われました。急速に変化する現代の医療保健制度を理解するため、また進歩し続ける専門領域の知識、技術の学習機会を提供するため、博士前期課程では、ヘルスプロモーション健康政策特論、現代リハビリテーション学特論、人体構造・機能学特論、実験研究法、社会調査特論、心理学特論、また、将来教育職に就くことを視野に入れて教育方法学特論など11科目を他研究科との共通科目として配置し、更に、本研究科の基盤科目として、リハビリテーション研究入門、嚥下障害リハビリテーション学など4科目を提供し、他には見られない充実した授業科目であると好評を得ています。
博士後期課程ではインタープロフェッショナルワーク(IPW:専門職連携)特講・演習、保健科学研究方法特講Ⅰ、Ⅱによって、質的研究法と量的研究法を学ぶ機会を提供し、また保健科学英語特講により、グローバル社会に対応出来る高度専門職業人の輩出を目指しています。
専門科目については、理学療法学分野は、理学療法科学、理学療法開発学の2領域、作業療法学分野は、作業療法科学、作業療法開発学の2領域、また言語聴覚学分野は、言語聴覚障害学、摂食嚥下障害学の2領域によって構成され、院生はこのいずれかの領域に所属して、講義を受け、演習に参加し、特別研究を行い、学位論文を作成します。

CONCEPT-3

保健医療福祉の連携・協働を実現する取組
現代の医療・福祉現場は、医療・福祉の高度化、多様化、対象者が抱える問題の複雑化に伴って、多くの専門職によるチームで行われることが多くなっています。厚生労働省医政局は、2010年4月30日付けで、「医療スタッフの協働・連携によるチーム医療の推進について」を各都道府県知事宛に通知し、医療の高度化、複雑化に伴う問題解決のために専門職が連携・補完し合い、対象者の状況に的確に対応したサービスを提供する考えを示し、専門職連携(インタープロフェッショナルワーク:IPW)が、現代の重要なキーワードであることを示しました。
一人ひとりの心身の健康の維持、回復、増進に貢献するには、保健医療福祉に関連する専門職が密接に連携を取りつつ総合的視点を持って協働し、途切れないサービスを提供できるシステムの構築と、それに対応できる専門職倫理と民主的リーダーシップを持つ高度な専門職業人の育成が必要です。
本学大学院では、これら現代的な保健・医療・福祉の要請に応えるため、看護学、リハビリテーション科学、社会福祉学の3研究科の院生が共に学ぶ、共通科目を多数設けて相互理解と交流を図り、また博士後期課程ではインタープロフェッショナルワーク(IPW:専門職連携)特講・演習、リーダーシップ特講などを提供し、複雑にからみあう医療現場の状況を構造的に分析、把握し、本質を見抜き、幅広い視野と長期的視点を持って行動できる人材の育成をめざしています。

[アドミッション・ポリシー]
リハビリテーション科学研究科では、保健医療福祉の分野で、国内はもとより、広く国際舞台の第一線で活躍できる高度専門職業人ならびに教育者・研究者の育成をめざしています。そのためには学生は、教員から知識や技術を学ぶのみならず、自ら情報を収集し、主体的に考え行動し、結果を得、内省することが必要であり、自分自身を鍛錬する習慣を身につける必要があります。また、学生は、相互に協力して学び、他者との協業や支援を実践していく必要があります。そこで、リハビリテーション科学研究科では、次のような学生を求めます。
1.対象者に温かく深い関心をもち、共感しようとする学生
2.意欲的かつ地道に情報収集し、主体的に考え、論理的に表現しようとする学生
3.自分や物事を冷静・客観的に評価し、本質をとらえようとする学生
4.相互に協力してチームアプローチ、トータルヘルスケアを推進させようとする学生
5.国際的視野に立って学び、研究しようとする学生

修士論文題目
《理学療法学分野》
◎ヒトの中強度有酸素運動による脳由来神経栄養因子の反応に関する研究
◎大腿骨近位部骨折患者における睡眠状態の変化と精神・認知・運動機能の回復に関する研究
◎がんに伴う倦怠感に対する低強度運動の効果―システマティック・レビューとメタ・アナリシスによる検討―

《作業療法学分野》
◎「作業療法に拒否的態度を示すクライエントが前向きになるきっかけ」に関する探索的研究
◎特別養護老人ホームにおける作業療法士と介護職の「情報の共有化」に関する認識とその要因

《言語聴覚学分野》
◎K-methodに関する基礎的研究
◎綿チップ押しつぶし課題の臨床応用への有効性

「知的刺激に満ち、問題解決への手がかりをもたらす大学院!」

専門職に携わっていると、日々、様々な疑問、問題、そして壁に直面します。問題を解決し現場を改革するために学問は大変役に立ちます。本研究科では、現代の保健医療、環境、リハビリテーションシステムや問題を俯瞰的に理解するための様々な科目を置き、また対象者個人レベルのシステムや問題を理解するための理論を学修し、そして問題解決とイノベーションにつなげる研究法を学ぶと共に自らが関心を持つテーマの研究を行う機会を提供しています。学問を身につけ、多様な考えを持つ仲間の院生や教員と討論し切磋琢磨し、行動力、実行力、チームワーク力を磨き、創造性豊かな専門家、リーダーに成長するために、大学院というこれまでとは異なる時間と空間に身を置いてみませんか?

宮前 珠子

研究科長
宮前 珠子 教授

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